どうもダメだ
- 新谷 恭明

- 2021年1月22日
- 読了時間: 3分
どうにも活力が出ない。その気にならない。なんでか、というと膨大な採点の山とこれから積もる山の幻影に怯えているせいだ。と、思う。担当している二つの科目(170人くらい)+1年生向けのセミナー(21人、これはポートフォリオの評価もせねばならないから研究室に出て来なくてはならない)+週末の某大学の集中講義(130人くらい)の評価が溜まっていたり、待っていたり。もとい、記述式試験の採点はうんざりするし、気が重くなるのだが、加えて今年はオンラインで試験をした。しかも、手の込んだ試験をしてみたのもある。それをパソコン上で採点していくのもけっこうストレスがかかる。
さらに、記述式だからといって書けば合格できるというものではない。まちがったことを書けば落ちることになるし、記述式の評価基準なんて採点し始めてから定まってくるところもある。想定外の答案が来るからだ。大学入試共通テストで記述式を導入しようなんて本来無理なのだ。
今回も開けてみて驚きという答案が出てくる。なるほど、そういう書き方をしてくれるのね。と感心するくらいだが、それを何点に評価するかが難題なのだ。また、不合格にした場合、説明できる評点にしなければならない。
オンライン試験なので、答案はエクセルファイルで書いてもらうことにした。そうすると、各問の点数を10点満点で評価すれば、自動的に100点満点にしたときの点数が計算できるように細工をした。我ながらいいアイディアであった。但し、google classroomに投稿されたファイルを採点できるようにダウンロードするのにやや手間取る。これは想定外であった。
そんなところで、学生からExcelがうまく使いこなせないのでwordで提出したという学生がその旨、メールを送ってきた。よほど慌てたのだろう、「新谷」を「深夜」と書いてしまったというのだ。確かめてみるとファイル名が「深夜先生テスト」になっている。思わず「ネタに使わせてください」とお願いした。快く許可していただいた。
ということで、笑っていただければ彼女も報われるというものだ。あとは採点してみて落ちてなければいいのだが。せっかくやらかしてくれたのに不合格では笑えない。「いい答案でありますように」と祈って今日はそのままファイルを閉じた。まだその科目の採点には時間がかかりそうなのだ。
で、話を戻すと、気が重いのにはまだまだ理由がある。休呆堂のパソコンが不調でやたらと動きが悪い。Windowsを初期化したいのだが、その際のリスクを考えるとこれらの作業が終わってからということにしたい。その他にも気が滅入ることは山積している。気滅入の刄だな。両横綱は休場、貴景勝も休場、コロナのおかげで炎鵬も休場、なんとも貧相な場所になってしまった。相撲に限らず、プロ野球も試合数を減らして貧相になったし、ラグビーの宗像サニックス・ブルースも無観客試合で貧相、バスケのライジングゼファーもコロナで観に行く気にならない。
まもなく、リモート・ミーティング。いったん開催が棚上げになったが、zoomでやることになった。zoomで済むのなら旅費はかからない。しかし、人と人とが飛沫掛け合って交流する呑み会も必要と言えば必要なのだが、それはなかなかだ。アフター・コロナはそういう流れになるのだろうか。
まもなく開始だ。気が乗らない。




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