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『校則なんて大嫌い!~学校文化史のおきみやげ』を刊行しました。

更新日:2022年3月22日

 福岡県人権・同和教育研究協議会の機関紙『かいほう』に2019年1月まで「羅針盤」というコラムを書いてきました。字数に制限があるものだから書きたいこともだいぶ禁欲していたのだけれど、かなりの加筆と書き下ろしを加え、内容も再構成して一冊にまとめてみました。殊にタイトルとなっている「校則」については2021年8月に佐賀県弁護士会の主催したシンポジウムで話したことをベースに書き下ろしたものです。おかしな校則が物議を醸している昨今ですが、僕自身の主張としては校則は教師が作るべきだ、という大胆な見解になります。

 なぜか。それは読んでもらえればわかります。その根拠は校則の歴史にあります。思えば、校則(=生徒心得なのですが)について教育史ではあまり議論がされてこなかったのかもしれません。何にせよ、歴史研究は常に現在を批判的に評価する力があるはずです。殊に教育という現場を抱えた教育史という学問にはその責任があると思います。

 それはともかく、本書の内容は以下の通り。

 Ⅰ 学校が始まる

   1 もう一つの解放令

   2 暑い夏のついてない修学旅行

   3 博覧会に行こう

   4 人をして逆境にあらしむるは

   5 よからぬものは不祥事から  

   6 ご当地ソングは学校で

   7 健康は忠義の証か、子どもの権利か

 Ⅱ 女の生き方

   1 鳩山春子の母

   2 若松賤子

   3 羽仁もと子

 Ⅲ 戦争と教育

   1 胴長短足はかっこいい

   2 プレゼントは絵に描いた餅 

   3 算数って日本だけ?

   4 国民学校はすばらしい     

   5 新教育のめざしたものと国民学校

 Ⅳ 戦後の道徳教育

   1 修身科とはなんだった?

   2 道徳教育はむずかしい  

   3 道徳を教科にするには

   4 新しい国旗は作ろうとしなかった

   5 日の丸の不運

 Ⅴ 校則なんて大嫌い

   1 教育勅語を正しく読もう

   2 道徳は教えられるか、いや人権だって 

   3 校則は教育のためならず

   4 人権教育再考 

 内容は多岐に亘っているので、校則のことだけではありません。この何年か、なんたら唱歌を集めてきました。1900年にあの有名な「鉄道唱歌」が世に出てブームとなり、それにあやかって鉄道系の唱歌のみならず、交通機関を超え、地理教育を超え、多種多様な唱歌が世に登場しました。その一端として「衛生唱歌」なるものも登場し、ちょいと触れています。

 そんなこんなで、学校にあたりまえにあることにちょっと疑問を持ったら、本書を読んでみてください。小さな発見があるかもしれません。

 下記から直接申し込めば送料無料です。

https://books-f-jinken.raku-uru.jp/item-detail/1039803

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